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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

コラム4  人身事故

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「電話担当に向かう駅で、人身事故のアナウンスが流れた。
どこかでまた大切ないのちが消えてしまったのだろうか?
街ですれ違ったことがある方だろうか?
電車で隣り合わせになったことがあるだろうか?
ひょっとして、いのちの電話で話したことがあるだろうか?
なぜ、なぜ、なぜ、、、、
自分の無力さに、社会の制度に、憤りをぶつけたくなった。
理由はわからないけれど、ひとつしかないいのちの重さは、何にも変えることはできないはず。
以前、カウンセリングの集まりでお会いした方がこんなことをおっしゃっていたのを思い出した。
「今日一日生きよう。今を生きよう、私はそうやっていままで生きてきました。 そして、これからもそうやって生きていきます」と。
難病の娘さんを看病しながら、自分自身に言いつづけてきた言葉。
今を生きるためにかけてきてくださる方のお話に耳を傾け、
寄り添うことを続けていくことで、明日に繋がるならば、私も少しは役に立てているのだろうか。
無力ながらも、この電話の前に座ることは無駄じゃないと信じて今日はじめての電話をとる。

コラム5 心の絆

先日、広報誌取材のために青少年健康センター会長の斎藤友紀雄先生にインタビューをお願いしました。
こちらでは若者の自立をサポートする様々な活動(電話/メール/面談、また同じ仲間との触れ合い、家族の支援など)を通して、社会参加への支援をしています。
その基本概念は、いのちの電話創立のお一人でもある、 精神病理学者の稲村博先生が提唱された「心の絆療法」だそうです。
誠意を持って対応する。
傾聴と受容に心がける”ことで心の絆を築き、苦しんでいる方を支援をするというものです。
伺いながら、それは電話にも求められていることだと思いました。
インタビューを通して、『人は人によって傷つき心を痛めることがあるが、 また人によって癒され生きる力を得ていく』ということを強く感じながら、センターを後にしました。

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