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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

コラム33 嫁姑30年ぶりの心の対話

 姑が、退院して玄関に入るなり、「いろいろありがとう」と、一語一語ゆっくりかみしめるように頭を下げられた。
 想定外のことで、どんな顔していいのか困った私は、「はい、はい」とごまかしながら、靴を脱いだ。
 内心、、、えーっ!結婚して三十四年、はじめてか!
 でも、なんかうれしかった。
 嫁と姑は親子ではないし、他人でもない、いつも母と私の間には、夫がいた。今日は仕事で休めない夫と言うクッションがない。
 なくても、大丈夫だ。
 親子と思えば、簡単だ。
 いまさら、わかるなんて。
 でもいまだからわかることかもしれない。
 母はまたすぐに入院することになる。本人は知らないけど。
 そろそろ娘として親孝行をしてみようかな。
 今夜は食の細くなった母の好物を作ろうか。
 そうだ、作る楽しみを久しぶりに感じてるかも!

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