万葉広場トップ画像
 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

コラム30 生ききること − チャリティ映画のご案内

イラスト24

来たる3月15日(土)大宮ソニック小ホールにてチャリティ映画会を開催する運びとなりました。日頃より埼玉いのちの電話を支えてくださっている皆様に深く感謝申し上げます。

今回は『100歳の少年と12通の手紙』を上映します。余命いくばくもない少年が残りの人生をどのように過ごしていくかが描かれている映画です。テーマは「生ききること」だと思っております。埼玉いのちの電話にピッタリのテーマですが、当初から志向していたものではなく、全くの偶然によってこの映画に出会い感動し上映作品に選んだ事を告白しておきます。

余命宣告をされた少年の話というと重苦しいものを想像しがちですが、映像自体はお洒落で明るくポップな印象です。これは、この映画監督でもあり原作者でもあるエリック=エマニュエル・シュミットの人生観が表れているのかもしれません。彼はフランスのリヨンで生まれ、無神論者の家庭に育ちましたが、カントやデカルトに触れるうちに神への関心が高まり、聖書や宗教関連図書を読みあさりました。

 この映画の原作は小さな子どもでも読める児童書の体裁になっていますが、内容はとても深いものです。またこの本はシュミットの『目に見えないもの3部作』の一つです。シュミットの作品は何冊か邦訳されていますので、ご興味のある方は是非ご一読していただければと思います。

普段は「生ききること」についてあまり考えることのない私も、電話相談を受けるなかでそのようなことに真剣に向き合わざるを得ないときがあります。そういう私に一つの方向性を指し示してくれる映画であると思っております。皆さま是非ご覧ください。

これまでのコラム一覧→

広報誌

講演会
インタビュー

万葉広場

サマリタンズ(ホームページより)

よみもの

全国いのちの電話連盟

暮らしと心の総合相談会

埼玉いのちの電話後援会

ページトップへもどる