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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

コラム28 心の居場所

イラスト22

 NHKのEテレで、夜8時からの「エデュカチオ!」という番組を時々観ていた。

 この番組に一貫して流れていたのは、子どもが安心して居られる「心の居場所」がとても大事、ということだと思う。

 尾木直樹氏とタレントの東山紀之氏の、自身の幼年時代の周囲に合わせることへのたじろぎの経験なども交えた、ほっとさせられる雰囲気の番組だと感じていた。

 「心の居場所」と一言で言うけれど、どういう状態がその子が安心して居られる場所なのかを知ろうとする時、常識と思われている概念が、いかにその心を見えづらくしているかを考えさせられた。

 その子どもが安心して居られる所、こういうのも君の居場所でいいんだよ、と親が認めてあげることが大切ではないかということと、「学校と親の価値観が一緒だと、子どもは逃げ道がなくなる」ことを認識して欲しいということが、尾木氏の言葉として語られた。

 そして、番組で紹介されたチャイルドラインの相談員は、子どもたちが孤立していることを案じていた。

 最近、偶然手にして読んだ、平井信義著『「心の基地」はおかあさん』という本は、育児書として書かれた本ということだが、人との関わり方の根本を考えさせられるに足るものだと思う。

 温かさに包まれる感じがして、手元に置きたい本となった。

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