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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

コラム26 気分転換

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先日、私たち相談員を対象に理論講座が行われました。講師は埼玉医科大学総合医療センターの堀川直史教授です。講義の内容は現在の精神医学についてでした。

講義の中で、驚いたことがありました。
「うつ病の人に頑張れと言っちゃいけない」というのは、ほとんどの方がご存じだと思います。私もうつ病の人には、「頑張れ」という言葉は使わないようにしています。 しかし、「気分転換」という言葉はどうでしょう。「気分転換に散歩してみてはどうですか」とか「気分転換に体を動かしてみてはどうですか」などなど結構使っていたように思います。気分転換できないのがうつ病で、「気分転換しろ」と言われ、非常につらく感じた人が大勢いるようです。
私は、話す人の気持ちや感情を大切にしよう、と思いながら話を聞こうとしています。しかし知識や情報がないために、自分では良かれ、と思ってすることが、相手にとっては悪かれ、となってしまう現実を知り、驚いたのでした。
講義を聴きながら、今まで知らず知らずのうちに傷つけてしまった人に申し訳ないという思いと、このような私でも話を続けてくれた人に感謝の気持ちが沸き上がってきました。そして新しい知識や情報を、もっと取り入れるようにしなければ、と強く思いました。

尚、堀川直史先生の講義の抄録が、埼玉いのちの電話広報73号で読むことができます。うつ病について、上記の他にも最新の情報が載っています。HP上でもPDFでダウンロード可能です。今号から格安の料金で引き受けて下さった方のご厚意によりカラー印刷となっています。新しく生まれ変わった広報誌を是非ご覧いただければ、と思います。

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