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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

コラム25 カラスの親子

イラスト19

じりじりとお日様が照り付ける昼下がり
夕飯の買い物を終えて、
黙々と家路を歩いていると、
頭上でカラスが鳴いていた
見上げると、
大木の枝に二羽の烏が並んでとまっていた
大きなカラスがガァーと鳴いて、
続いて小ぶりのカラスがアーとやわらかく鳴いた、 どうやら子カラスの巣立ちの準備のようだ
しばらく見上げていたけれど、カラスたちは私に目もくれず、
ひたすらガァーとアーを繰り返していた。
「ちがうわよ、もっとこうお腹に力を入れて!」なんて聞こえてきそうな風景に
暑さのあまり険しい顔をしていた自分の頬が緩み、心が弾みだした。
カラスのおかげで、今日初めての笑顔が出たみたい
素敵な出会いに感謝しながら歩き出した私の背中で、
いつまでもガァーとアーが聞こえていた

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