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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

コラム22 映画「自殺者1万人を救う戦い」を見て思う

 http://www.youtube.com/watch?v=oo0SHLxc2d0&feature=share
約1時間の映画で、上記のYoutubeで見ることができます。

 アイルランド出身で駐日欧州連合代表部の経済担当官をされているレネ・ ダイグナンさんが、休日を使って3年かけて作成されました。インタビューした人は95人。撮ったフィルムは100時間。映画に登場するのは31人。元警察官、大学教授、ジャーナリスト、僧侶、弁護士、精神科医、そして自殺未遂者など。

 日本人の自殺者が世界と比べて多いのは日本の文化か、自殺を助けている社会のシステムなのか、日本人に疑問が投げかけられています。
・生命保険の受け取りの何割かが金を貸しているところへ支払われている。
 生命保険は入ってから2年(保険により異なる)経過すると生命保険が支払われる。
 これがあるために自殺を選択する人がいる。これでよいのだろうか?
・自殺マニュアルの本が何故売られたのか?
・自殺者を報道するとその後自殺者が増える。何故もっと報道を自粛しないのか?
など、私たちが疑問を抱かなかった仕組みが、実は外国人にとっては特殊なことなのだと知りました。

 この映画の冒頭は、自殺予防の電話に何十回とかけても繋がらないとのメッセージから始まっています。埼玉いのちの電話は2012年度約29,000件の電話を受けました。それでもなかなか繋がりません。繋がりにくいことを仕方がないと思うのではなく、何かもっと繋がり易くする方法がないか考え、行動して行きたいと思いました。

イラスト16


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