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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

column19  食育の話

イラスト13

 「食育」と聞いて、その内容が分かるような、分からないような、判然としない思い があったので、その講義を受けてみた。
 平成17年に「食育基本法」なるものが制定され、教育現場で、生徒に食育の教育がな されているということを、恥ずかしながら知らなかった。
 食育の大きな特徴は、食の安全を第一に考えるところ。「未来の食卓」というフラ ンスのドキュメンタリー映画を観た人もいると思うが、まさにあの教育だった。

 食品添加物がからだに入ってどういう作用をするのか、解明されていないものが多く、 安全性が疑問視されていることや、メーカーにとっては入れなくてもいい物、外せな い物、毒性が強く厳重に管理される物を一覧によって説明され、怖いんだねえ、の感 想。 日本人は、食感を本物に似せて創る才能がずば抜けているので、原材料表示を見る時 の注意点なども、大雑把ではあるが教わった。
 ただそうは言っても、今の時代、添加物が入らない物を買わずに暮らすことはとて も難しく、買う時は、普通に考えて長すぎる賞味期限の物はなるべく避けるなど、添 加物が入ったものを避けることは勿論、からだに入ってしまったものを、どう排泄す るかを考えることも大切なのだと。
 ここで、ウンチの話になる。いろいろな状態をあげて、どんなウンチがいいと思う かと質問され、挙手で認知度をチェック。が、全員ハズレ。正解は、水に浮く黄色い ウンチ。
 何故水に浮くのがいいのか。その理由は、繊維質には空気を抱き込む性質があり、 繊維質が多ければ多いほど浮力が大きくなるからだと。腸内で繊維質に絡ませて排泄 するのがデトックス(体内に溜まった毒素を排出させるという健康法)の早道という ことだった。
 根菜類や、ぬるぬるする食物は繊維が多く、また、発酵食品に含まれる酵素は、有 害なものを無害にする働きがあるので、納豆など積極的に摂取しましょう、と。 ただし、酵素は熱に弱いので、調理に工夫が要るとも。

 気になる話としては、養豚場の経営者が、コンビニで廃棄される残飯を豚に与え続 けたところ、病気に罹り易くなったり、早産、流産が増えたということと、ジャンク フード(袋菓子のような食べ物)を多食すると、切れやすくなる傾向にあると、何例 かの少年事件が紹介された。切れるばかりではなく、鬱や自殺が増えていることにも 繋がっているのではないかと、いう仮説も浮上しているという。

 自然の物を食べて、本物の持つ味を舌に覚えさせると、不自然なものを食べた時に おかしいと気付いて、体内に取り入れることを防げるのではないか、という話などが あった。

出来るだけ、野菜中心の食事で、手作りすることを心がけましょう、で終了。  

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