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 このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
 「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。

column17 ただ今、子育て支援の講座を受講中

イラスト19

 子どもを育てた経験が無い私は、怪しい人と思われずに、子どもと触れ合う機会を得たいと思い、子育て支援士養成講座を受講している。
子育て支援士と名乗れば、親御さんとの会話も出来るかもしれないし、子育てに悩んでいれば、役に立てるかも知れない。そうなれば嬉しいと思う。

 一緒に学んでいる人達のほとんどが、子育てに一段落していて、皮肉なことに、彼女達の子育てがどうだったかを検証する形になっている面もある。
もっと早くこの講座があったら良かったのに、と目に涙を浮かべる人が結構いる。
取り戻すことが出来ない過去のことだけに、良かれと思って一生懸命だったであろう親の思いが痛いほどに伝わってくる。それは、その一生懸命さが、虐待まがいの行動になっていたり、子どもを可愛く思えなかったりしていたのではないか、と想像されるからである。

   言葉が分かっても、お片付けの手続き的なことをちゃんと理解出来ないなど、ワカランチンで手を焼くなどの時期があることが、過ぎてしまってから分かるということもあるかも知れない。
地域社会とのつながりが余り無く、核家族が多い今の子育て環境では、学ばなければ知ることが出来ないことが沢山あると思う。

 裏の家から、おばあちゃんとお孫さんの会話が聞こえてきて、おばあちゃんに何か言い返したお孫さんに「○○ちゃんも、成長したのね」と言ったおばあちゃんの声。
さすが、年の功! なのか、勉強されたのか、第一次反抗期真っ盛りのお孫ちゃん、その一言で、大人しくなった。

 子育て支援を若いお母さんに勧めるチャンスはなかなか掴みづらい。今、問題が発生している時に言えば、お母さんのやり方を否定することになるし、知らない人からそんなことを言われれば、深く傷つくことにもなるだろう。

 問題が起こっている時にも、にっこり笑って「大変ね、子育て支援に関わっている者だけど」と話しかけられる百戦錬磨のオバサンになりたい。

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